公共スペース『カカアコ・アゴラ』

2014/02/04

地元をはじめ世界で活躍するアーティストの作品などが飾られる『カカアコ・アゴラ』の建設工事の様子

地元をはじめ世界で活躍するアーティストの作品などが飾られる『カカアコ・アゴラ』の建設工事の様子

  米国時間の2月4日(火)、カカアコ地区のクック通りに、時代の最先端を行く屋内公共スペース『カカアコ・アゴラ』が誕生することが発表された。

 ユニークな名前『アゴラ』は、ギリシャ語で公共な集合場所という意味。現代アートやデザイン関係の国際展示会やプログラムなどを開催する、ホノルル市拠点の非営利団体『インターアイランド・ターミナル』によって手がけられるこのプロジェクト。開発事業が進むカカアコ地区に、新しい街づくりを目指し、人々が自由に集まれる“ニュー・スポット”を提供しようと考案された。『カカアコ・アゴラ』は、3225平方フィート(=約300平方メートル)の元倉庫であった敷地に、687平方フィート(約64平方メートル)のスペースを補足した、中二階建ての建物にデザインされ、一般にも開放される予定だ。

 今回のデザインを担当するのは『アトリエ・ワン』という、塚本由晴と貝島桃代夫妻によって1992年に設立された日本の建築会社。『アトリエ・ワン』の“ワン”は、数字のONEではなく“ワン”という犬の吠え声を表す。英語表記だと“Bow Wow”を意味することから、同社は、アメリカでは『アトリエ Bow-Wow』と呼ばれている。

 世界中で活躍中の『アトリエ・ワン』は、これまでに、住宅をはじめ、商業用施設の建築、さらに時代の先駆けとなる公共スペースのデザインなどを手がけてきた。また、巨大な東京都心に潜む極小の構築物“ペット・アーキテクチャー”の発明者としても有名だ。これは、大都市に建つ小さくて、意外性に富んだ構築物のかわいらしさが“ペットの存在”に似ていることから『ペット・アーキテクチャー』と命名されたものだ。

 塚本氏は、この『カカアコ・アゴラ』建設プロジェクトに対し「私が描いていたビジョンが徐々にプロジェクト化し、そして建築物として皆さんにお見せできることは、とても嬉しく思います。今回のインターアイランド・ターミナル社との新事業を通じて、進化しているカカアコのコミュニティに、次の世代のお手本となるような“新感覚”の公共スペースを提供できるようになるでしょう」と語った。

 またこれに対し、今回のカカアコ・アゴラの敷地の所有者であるカメハメハ・スクールの資産運用担当者は、「アトリエ・ワンの独創性にあふれる建築に対するアイデアは、カカアコに新たな風を吹かせるきっかけとなり、この地区の開発を促進させるだろう」とコメント。

 今後『アトリエ・ワン』は、コラブ・スタジオやサンワークス・コンストラクション、ハワイ大学の建築学科など提携を結び、プロジェクトを展開していく予定だ。